2014年8月11日月曜日

ジェームズ・タレル「光の館」に泊まってきました


ジェームズ・タレルの宿泊できるアート作品「光の館」に泊まってきました。
折しも台風が接近中で天気はよくありませんでしたが、東京から新潟に向かう途中の空は本当に夏らしく気持ちがよかったです。



光の館全景。小高い丘の上に建っています。
到着すると係の人から簡単な説明を受けました。そして、宿泊に規約を代表者一名が音読し、サインします。内容は、きちんと光の館をアート作品として大切にすること、そして何かあった際にはその補償をすることが中心です。

ちなみに、スペイン人のカップルと同泊の予定だったのですが、チェックインを過ぎても二人は現れず、貸切になりました。彼らは果たして十日町にたどり着く事ができたのか?



回廊。夜は台所でカレーを作って回廊で食べました。8月とは思えない気温(22℃ぐらい)で非常に過ごしやすかったです。


穴。「Outside in」という名前がついています。
日の入から光のプログラムが始まり、外の光が弱まるにつれて、次第に照明が明るくなっていきます。
21世紀美術館や地中美術館で同様の作品を見たときにも感じた事ですが、「ただの空」がいかに変化に満ちているかということに驚かされます。
オノヨーコも空よりも美しいアートなんてあるだろうかと言っていましたが、光の調子や雲の表情など、見るべきところはいくらでもある上に一瞬も同じではないなんて空はすごい。


タレルのライフワークは「Roden Crater」というクレーターそのものをレンズにして空を見るという作品だそうです。


とにかく贅沢な時間と空間でした。スタッフの方によると冬も素晴らしいとのことなので、ぜひまた訪れたいところです。

(五)


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