2014年7月26日土曜日

「絵画の在りか」@東京オペラティアートギャラリーに行ってきました

草原で気持ち良さそうに寝転ぶ会場案内図

こんにちは。暑いな。暑いね。暑いですね。

余談ですが、19時閉館のオペラシティは18時以降に入館すると入館料が1000円から半額の500円になるのですね。何年も行っているのに今回初めて知りました。ご利用案にもちゃんと書いてあります(なお、私は18時5分前ぐらいに行ったのですが、丁寧にも受付の方がこのことを教えてくれたので5分待ちました。ありがとうございます)。

さて、気になった作品がいくつかあったので書きます。

まず、今回一番つっぱってるなー(?)と感じたのは南川史門さんの「4つの絵画と自立するための脚」です。一色に塗り込められた板に脚が付いている。一見して、壁面に依存しないことで美術館などの権威に依存しない絵画表現に言及しているのかな?という感じですが、どうなんでしょう。カッコイイし、なんとなく愛嬌があります。
次に、青木豊さんの「untitled」。ポラロイドカメラのフィルムのような余白がある大きなキャンバス、盛り上げたメディウムの上に銀色のスプレーが吹き付けられた作品。説明によると、制作の過程(キャンバスと同色のメディウムを塗り付ける不確かさ→光線の代替としての塗料のスプレーが明らかにする像)が重要なようです。なるほどとも思いますが、遺伝子の螺旋の部分はよくわかりません。詳しく読むか聞くかしてみたいところです。

24人もの画家の作品が一度に見られるのは大変刺激的ですし、非常にお得な展覧会だと思います。ただ、HPのイントロダクションでアニメやマンガ、サブカルチャー表現が正統な絵画の敵のように書かれてるのはよくわかりません。


ちなみに、我らが新井薬師では日曜まで盆踊り大会を開催中。

(五)

2014年7月15日火曜日

新井五差路/TYM344「ホーム・アンド・ドライ」終了しました


こんにちは。
7月11日から3日間開催されていた、「ホーム・アンド・ドライ」は無事、会期終了しました。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

TYM344「総アイ全」

新井五差路「Movable Immovable」

展示をやると面白いのは、普通だったら知り合えなかった人と出会えることだと思います。
SNSやなんかでいろいろな人と繋がるのも刺激的だけど、直接顔を合わせて喋るのが一番早くて、情報量も圧倒的に多い。
作品について繰り返し語ることで、コンセプトが詰め切れていない部分が明確になったり、改めて自分の興味の範囲が分かったりします。



今後もどんどん展示やイベントを行なっていきます。
引き続きスタジオのシェアメンバーも募集しているので、制作場所が欲しい、とにかく誰かと芸術の話がしたい、などなんでもいいので気になったらがむしゃらにご連絡ください。しゃにむに対応します。

(五)

オマケ:ねぶた寿し「ねぶたにぎり」¥1,500



2014年7月8日火曜日

新井五差路/TYM344「ホーム・アンド・ドライ」②


こんにちは。
今週末の展示に向けて絶賛制作中のカタ/コンベです。

さて、ホーム・アンド・ドライというタイトルはペットショップボーイズの曲から引用されています。

Pet Shop Boys - Home And Dry

いい曲です。
「Home and Dry」という言葉には、「絶対に大丈夫」「安全な」「無事な」という意味があるそうです。The Beatles の「Free As A Bird」の歌詞にも出てきます。
で、どうしてホーム・アンド・ドライなのか。
それは、敢えて言えば「アートは危険だから(!)」です。
もし、真剣に作品を作るとしたら、社会と表現(と自分)の関係を突き詰めていく事になり、作品に繋がるような閃きを持ち帰るために、狂気すれすれのところまで行かなければなりません。
勿論、作品を作ることがいつもそんなに危ないわけはないのですが、それぐらい本気で思考したうえで作品を作れたらいいよね〜、という願望も込められています。
同時に、ホーム・アンド・ドライにはじめじめした外から帰った安心できる家、みたいなニュアンスもあるので、今回のテーマである「都市(のディティール)」にも合致していました。

ちなみに、上にあげたネズミのビデオの作者はヴォルフガング・ティルマンスです。
二匹のネズミはティルマンス自身と亡くなったパートナーの象徴なんだとか。

計らずも超大型台風8号接近で、メタファーではない身の危険を感じるホーム・アンド・ドライ。ウェットな嵐をくぐり抜けて、ぜひ見に来てくださいね!

(五)



2014年7月7日月曜日

新井五差路/TYM344 「ホーム・アンド・ドライ」


こんにちは。
地下室のカタ/コンベに籠って作業していると外の天気や時間が全然分からなくなるのですが、息抜きに外に出ると近所の新井薬師公園に棲んでいるヒキガエルが道を横断していたり。轢かれないように気をつけてほしいものです。

さて、日本に接近中に台風8号は最大級の警戒が必要なぐらいに強いそうですが、そんな週末に下北沢/新代田のカフェ・ギャラリー”Commune”でカタ/コンベのメンバーでもあるTYM344と新井五差路の二人展が開催されます。

Communeさんのblog
http://gallerycommune.blogspot.jp/2014/06/july-11-fri-july-13-sun-tym344.html


新井五差路/TYM344 
「ホーム・アンド・ドライ」

2014年7月11日(金) - 7月13日(日)


あなたは、自分がいま暮らす街のことを、毎朝歩く路地の風景を、覚えていますか?

かつて、都市空間からユニークなオブジェを見出した赤瀬川原平や、権威的な制度としての都市から個人を解放するために漂流(デリーヴ)を繰り返したフランスのシチュオシアニストなど、現代的な都市空間に対するアプローチは様々な方法で行われてきました。
それらの試みは、見方を変えることで、都市の風景とわたしたちの関係性を変え得ることを示しています。

今回の展覧会では、「カタ/コンベ」メンバーである2人が、普段何気なく目にしている看板や道路、建物などのイメージを集めて、意味を漂白し作品に転用することで、ひとつひとつのイメージが本来持っている表情を発見していきます。

あたりまえの風景の中に、新しい楽しみが見つかりますように。


新井五差路/Araigosaro
土地・不動産・植物等をテーマにオブジェなどを制作。
araigosaro.tumblr.com

TYM344
画像美術家。「​絵を描くこととは、決定された画像をつくること」として、道路標識から秩父連山まであらゆる不動物を手本にして、二値化された非・動画的な絵画を目指す。「TAGBOAT ARTFES 2014」審査員特別賞受賞。
www.tym344.com



Communeはすごくセンスのいい刺激的な場所なので、そんな場所で展示ができることに非常にわくわくしています。
作品のコンセプトや狙いがうまく伝わる展示にできるよう、最後まで頑張りたいと思います。ぜひ見にいらしてください。

(五)

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